晴れのちヴィラ=ロボス、ときどきピアソラ。~ ヴィラ=ロボス・トリオ

ヴィラ=ロボス・トリオによる
ヴィラ=ロボス、ピアソラ&ブルノ=ヴィデラ作品集




あぢーーーーーーーーー(暑い)ーーーーー!


26℃って、僕の愛しの5月の爽やかさはどこへ行ってしまったの?

しかーし、まだ若い(と、ひとりで思い込んでる)僕は、
木曜日だからって疲れたとか、暑いだのと言ってられない!
(最初に思いっきり言ってるけど…)

という、半分壊れたおかしなテンションで、
暑い→ラテンのノリ→ヴィラ=ロボス&ピアソラ。




・ヴィラ=ロボス:ピアノ三重奏曲第1番ハ短調
・ピアソラ:ブエノス・アイレスの四季(ヴィラ=ロボス・トリオ編曲版)
・ルチオ・ブルノ=ヴィデラ:ユンバ・トランスフォーメイション

 ヴィラ=ロボス・トリオ
  ロサンジェラ・アントゥネス, piano
  フローリアン・ウィルシャー, violiin
  カトリン・シケダンツ, cello
2009年11月録音 Oehms 試聴する!



ヴィラ=ロボス・トリオはブラジル出身のピアニスト、アントゥネスを中心に、
ドイツのチェリスト、シケダンツとオーストリアのヴァイオリニスト、
ウィルシャーによるアンサンブル。
あまり欧州で演奏されない作曲家の作品の紹介にも力を入れているらしい。
今日のアルバムは2011年ラテン・グラミー賞ノミネート盤。



12歳で父を亡くし、カフェで演奏して生計を立てていた
ヴィラ=ロボス(Heitor Villa-Lobos 1887-1959)。
彼はアカデミックなものと一線を画し、
自らブラジル奥地の民謡を採取し、独自の音楽を追求。
世紀を代表する作曲家にまで上り詰めた信念の人。

1911年作曲のこのピアノ三重奏曲は、ひと目(ひと耳?)でそれとわかる
ブラジル風のフレーズなりはほとんどない。
でもそのヨーロッパの伝統の形式のなかでも独自性を発揮するあたりが、
ヴィラ=ロボスが単なるエキゾチシズムの作曲家でない証明なのかも。
ありがちな助長さはゼロ。とてもさわやかな作品で、いっきに頭のなかが青空♪



そして、一時期はクラシックのアーティストによる演奏だけでも
本家のヴィヴァルディもくってしまうくらいの勢いだった
ピアソラ(Astor Piazzolla, 1921-1992)の「ブエノスアイレスの四季」。
こちらは打って変わって、いかにもラテン系? タンゴ系?

ヴィルトゥオージシティと抒情性が交錯する、
場面場面を丁寧に描き分けた演奏で、
この曲の、内容の濃さを味わえる好演♪



ブルノ=ヴィデラ(Lucio Bruno-Videla, b.1968)は、
アルゼンチンの指揮者、作曲家。
アルゼンチンの忘れられた作曲家の作品の紹介に熱心で、
3200曲のスコアを所有しているらしい…
(失われたと思われていたものもあるとか)。

ユンバ・トランスフォーメイションは2004年に
ヴィラ=ロボス・トリオのために作曲された、
オスヴァルド・プグリエーセの有名なタンゴ「ラ・ジュンバ」による作品。
タンゴのキャラクターを21世紀の音楽語法で語った、なんともカッコイイ作品。
ピアノ・トリオとは思えない色んな音が聞こえて楽しい♪



ラテンのパワーを吸収してさらにおかしなテンションに…。
金曜日の仕事? どんとこいやー!!



にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ
にほんブログ村



●ピアソラ「ブエノスアイレスの春」

Gidon Kremer & la Kremerata Báltica



関連記事

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

雨の日の怖い話…。 ~ エイト・ストリングス

エイト・ストリングスのデビューディスク。
コダーイ、チッリ、ハルヴォルセン、グリエールの作品




今日の帰り、あたりはすっかり暗くなり、
雨がしとしと降っていて、妙に静かだった。

人気の少ない道にさしかかったとき、
後ろから、ピコピコ変な音が付いてくる。

こどもの靴にありますよね、歩くたびに音が鳴る、あれです。
誰か近づいてくるのかと、後ろを振り返ると…

誰もいない!


…音もしなくなったので、気のせいだと思って
再び歩き出すと、
「ピコピコ、ピコピコ…」
僕の歩調に合わせて、一緒に歩いている。

再び振り返ると…


誰もいない!



怖くなって走り出した。
息を切らせて、必死で走る。

そして…



家が見えたころに気づいた。

なんか、僕の安っぽい革靴の、おそらく隙間?に
水と空気が入り込んで、ピコピコ言っていたのだった…。


安物は怖い…という話(笑)。


見事に落ちた?ところで、
対照的に、僕の中で人気が上がる一方の
ヴァイオリンとチェロの二重奏。




・コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 Op.7
・チッリ:二重奏曲ト長調 Op.12(世界初録音)
・ハルヴォルセン:パッサカリア(ヘンデルの主題による)
・グリエール:ヴァイオリンとチェロのための8つの小品 Op.39

 エイト・ストリングス
  ヴァイオリン:ヴェレリア・ナスシュキナ
  チェロ:ミカエル・サムソノフ
 2010年6月録音 Oehms 試聴する!


エイト・ストリングス(Eight Strings)は近年国際コンクールで
立て続けに優勝し、注目されているヴァイオリニストとチェリストのデュオ。
このCDでもモルドバのヴァイオリニスト、ナシュキナ(Valeria Nasushkina)と
ベラルーシのチェリスト、サムソノフ(Mikael Samsonov)が
完璧なアンサンブルと、鋭敏な感覚の音楽を聴かせてくれます。



チッリ(Giovanni Battista Cirri ,1724 – 1808)はイタリアの作曲家。
彼自身がチェリストだったので、チェロ・ソナタやチェロ協奏曲で知られるそうです。
しかしそれも教育で用いられる程度で、コンサートで取り上げられることは
めったにないとか…。

しかし、この二重奏曲は、軽快さと趣味の良さ、
さらに独創性も感じさせるので、知らない作曲家で優れた人がまだまだいるなぁ、
と、思っていたら、彼自身の作曲かどうかはあやしいところだと
ライナーノートに書かれてた。…ちょっとかわいそうかも。
でも、エイト・ストリングスのすぐれた演奏がそんなことを忘れさせるくらい素晴らしい♪



「コロラトゥーラ・ソプラノ協奏曲」や「ホルン協奏曲」などで知られる
グリエール(Reinhold Glière, 1875-1956)はウクライナの作曲家。
モスクワ音楽院で教鞭をとり、プロコフィエフやミヤコフスキーを教えた。
20世紀半ばまで生きているけど、生涯ロマン派風の作風だったらしい。

ここで取り上げられてい「8つの小品」は、驚くほど多彩な作風の寄せ集め的音楽。
ロマン派風の音楽や、古典派の軽快な音楽、民族舞踊的な部分、
洗練されたフランス趣味が自在に駆使されている。



ブラームスの二重協奏曲のアンコールに必ずといっていいほど演奏されるのが、
ハルヴォルセン(Johan Halvorsen, 1864 - 1935)のパッサカリア。

ハルヴォルセンはグリーグの国民楽派の伝統を継承したノルウェーの作曲家。
グリーグが歌曲やピアノ小品などを得意とした一方で、
ハルヴォルセンはその華麗な管弦楽法で人気。

エイト・ストリングスの演奏は抒情的でとても繊細。



そしてたぶんこの分野の楽曲でラヴェルの作品とならんで最も名高いのが
コダーイ(Kodály Zoltán, 1882 - 1967)の二重奏曲作品7。
バルトークの第2ヴァイオリン協奏曲にもみられる
ヴェルブンコシュの研究成果が表れているらしい。

やっぱりこの曲が一番聴きごたえがあるし、
エイト・ストリングスの演奏も、多彩な音色を用いた
深い表現でとっても素晴らしい♪


とっても楽しい1枚でした♪
こらからこの2人が先頭に立って
ヴァイオリンとチェロのレパートリーを
定着させてくれることに期待♪



●ハルヴォルセンの「パッサカリア」

Julia Fischer & Daniel Muller-Schott


●エイト・ストリングスの演奏



にほんブログ村 クラシックブログ クラシックCD鑑賞へ
にほんブログ村



関連記事

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

ママさん演奏家たちの奮闘。

「母の日」に思う ~ ママさん演奏家たちの奮闘。



日曜日、買い物の帰りに公園に立ち寄った。
すがすがしい青空の、気持ちのいい昼下がり。
公園は元気よく走り回る子供たちでいっぱい。

そして陽気な子供たちから、元気をもらった♪
子供たちにはなんだか癒されます。
(はたから見る分には(笑)
 きっとママさんたちは大変なんだろうけど…)

そしてその日が「母の日」だったことに気づいた。
子供たちの相手を必死にしているお父さん。
きっとママに自由時間をプレゼントしたんでしょうね…。
優しい!


僕はといえば、その時気づいたぐらいですから、
母には何も贈ってません。(ゴメンナサイ)。
きっと来年は、何か贈ろうと思います。
(↑有史以来「きっと来年には」と言って
 その来年が来たためしはない(笑)。)


今の日本は、待機児童にはじまって、
教育格差まで、子育てには問題が山積。
女性の負担もかなり大きいだろうと思われます。



一方西洋音楽業界では、世界中を飛び回って活躍している
ママさん演奏家がたくさん。
今日はそんな彼女たちの生活が垣間見られる動画をいくつか。



●リサ・バティアシュヴィリ

バティアシュヴィリ(Lisa Batiashvili, b.1979)は
みなさんご存知のとおりグルジア出身の、現代を代表するヴァイオリニスト。
彼女はオーボエ奏者のフランソワ・ルルーと結婚しています。
(たぶん現在も。音楽家はすぐ離婚する例が多いので断定はできませんが(笑))


●マガリ・モニエ

モニエ(Magali Mosnier)はミュンヘン国際コンクールで
優勝して名をあげたフランスのフルーティスト。
2004年からはフランス放送フィルの首席で、
このブログでも以前バッハのアルバムを紹介しました。



●シモーヌ・ディナースタイン

先日アルバム「ベルリン・コンサート」を紹介したアメリカのピアニスト
ディナースタイン(Simone Dinnerstein, b.1972)は
芸術家の家庭に生まれ、
彼女のキャリアがゴルトベルク変奏曲のCDで開ける前に
男の子をもうけました。
彼女はインタビューで必ず息子さんの話をするほどで、
家族を大切にしていることが伝わってきます。





ウチの母親は、口が悪く機嫌が悪いと手が付けられない父親と、
彼に似て扱いの難しい娘、
そして全く頼りない僕という家族を
献身的に支えてきました。

大変だったろうと思います。
きっとどの家庭も似ているのかもしれませんね…。

日本中の、世界中のママさん! いつもお疲れさまです。



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村




●シューマンの歌曲集『女の愛と生涯』作品42から
  第7曲「わたしの心に、私の胸に」

 「母になる幸せを味わえないなんて
  殿方はなんてお気の毒なこと!」



●ドヴォルザーク「わが母の教え給いし歌」

「年老いた母が歌を教えてくれた時
 目には涙が光っていた。
 今わたしが子供たちに歌を教える時
 この日焼けした頬にも涙が落ちる。」




関連記事

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

プロフィール

ぺぇたぁ

Author:ぺぇたぁ
mondnachtへようこそ!
ブログ初心者の20代すぼら男。
社会人一年生のクラシック音楽のある生活を楽しく♪
CDの感想や、無料ウェブ配信コンサートの感想など。
節約してまでCD買ってます…。

ブログランキング参加中。
カレンダー(月別)
04 ≪│2012/05│≫ 06
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
カテゴリ
最新コメント
検索フォーム
来い来いカウンター
今注目のCD!
コジェナーの新譜!
ラトル&ベルリン・フィル
マーラー「リュッケルト歌曲集」
ドヴォルザーク「聖書の歌」
ラヴェル「シェーラザード」
amazonで買う!


超話題盤!
ラトル指揮ベルリン・フィル
ブルックナー第9番
第4楽章補筆完成版!

TOWER RECORDSへ!
Amazonで買う!
Amazon
最新トラックバック
注意!
※古い視聴リンクは、期限が切れている場合が多々あります。
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

RSSリンク
タグ

バッハ モーツァルト ベートーヴェン バレエ・リュス ブリテン ドビュッシー イブラギモヴァ シューベルト ベズイデンホウト ガスティネル アリス紗良オット ネルソンス ガーディナー らららクラシック ティベルギアン ガベッタ スージー・ルブラン 萩原麻未 ブロドスキー四重奏団 モディリアーニ四重奏団 ラヴェル ファウスト ショパン アレクサンドル・タロー ポール・ルイス エベーヌ四重奏団 ダウランド 庄司紗矢香 マーラー オッター リヒャルト・シュトラウス パーヴォ・ヤルヴィ ジャニーヌ・ヤンセン ポール・ヒリアー ラテン系 イングリット・フリッター バーゼル室内管弦楽団 ドゥ・メストレ レ・ディソナンス ダヴィッド・グリマル ディアーナ・ダムラウ ハイドン 

QRコード
QR