マーラーの交響曲第5番。サラステ&ケルンWDR交響楽団♪

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マーラー:交響曲第5番。
ユッカ・ペッカ・サラステ指揮ケルンWDR交響楽団♪




■ たまには新譜のことを書こう。

最近、新譜について書くことが減ったけれど、
新譜を買わなくなったわけじゃない。

非常に独特な国の音楽ファンである僕の家は
いまだに平らな円形のプラスティックに浸食され続けている。


なぜ書かないか。

それは聴く暇がないからだ。


そう名言を残したところで、今日は久しぶりに新しめのディスク。
僕の大好きな指揮者、ユッカ・ペッカ・サラステの
手兵ケルンWDR響とのライヴ録音シリーズ。

マーラーの交響曲第5番!!






・マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調

 ケルンWDR交響楽団
 ユッカ=ペッカ・サラステ(指揮)

 2013年6月14,15日ケルン・フィルハーモニーにおけるライヴ録音
 Profil/Hanssler MP3/試聴する!




■ 音楽とは不思議なもので…。

楽譜の通り完璧に音にすることができているのにつまらない演奏もあれば、
そもそもテクニックが危なっかしいのに、妙に味わい深い演奏というのもある。

この演奏は、(管弦楽としてはめずらしく)後者に近い。

"近い"というのは、このオケの技術は危なっかしくない。
けれど、言ってみれば、音楽が整理整頓されすぎていない、のだ。

それがイチバンいい形で表れているが、第2楽章だろう。

サラステは持ち味の怒濤の推進力を生かして
音楽をグイグイ前へ前へと進める。

当然、多声的な音楽は、足並みがそろわない部分も出てくる。

けれども、ここではそれぞれの声部が
溢れんばかりのエネルギーを放射しているので、
音楽はぶつかり合い、せめぎ合う"葛藤のドラマ"として
非常にドラマティックに響くのだ。

MTTやブーレーズ、ジンマンといった
一世を風靡したマーラー演奏とは一線を画す名演♪



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■ 時の流れは…

時の流れは早いもので、サラステ(Jukka Pekka Saraste, 1956-)も
ケルンWDR交響楽団の首席指揮者として5年目のシーズンに突入。

サラステの凄いところは、これほど推進力に富んでいて
ドラマティックな演奏なのに、細部の情報量がハンパないこと。
そこが古来の濃厚な演奏とも一線を画す部分。

オスロ・フィルとの6番も圧倒的な名演だったけれど、
この録音もなかなかに素晴らしい♪

Profil/Hansslerから出る彼らのライヴ録音も次の一枚が楽しみ。
YouTubeで見た秀逸なベートーヴェン全集が出ることを祈ってます。



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▼Gustav Mahler, Symphony No. 5, Adagietto
Saraste & Finnish Radio Symphony Orchestra 1990



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